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パジェロミニ ATF交換作業
お付き合いのある車屋さんにATFの交換依頼を受けました。
車両はパジェロミニ H58A系です。
走行距離は10万キロオーバー
基本長期ATF交換していない車両はしないのが無難です。
迷路のようなオイルラインにたまった汚れが新品のATFの洗浄作用によって流され
ほかの部分で詰まり動作不良を起こす可能性が大きいからです。
今回はリバースや1速時に異音がしておりおそらくギア系?
これ以上異音が大きくならないようにとの事で入庫&交換です。
ストレーナー交換後、圧送交換が理想ですが弊社にはトルコン太郎が有りませんので
ストレーナー交換後数回ATFを交換です。
ストレーナーを外すためOILパンも外します。
OILパンまで外すと2.5リットルほど抜けますが総量4リットルぐらい入っているようなので
1.5リットルは古いオイルのままです。
外したOILパンは鉄粉など溜まっておりますので洗浄します
マグネットにも鉄粉が付いてますのでこれも清掃
結構大量の鉄粉と1mm程度のかけらが沢山付着してましたね!
ドレンボルトも清掃
赤いATFはぎらぎらな茶色・・・
細やかな鉄粉も…
当たり前ですがドレンのガスケットも交換
最終の交換時までは元のガスケットで使いまわしで最後の交換で新品に変えます。
ストレーナーです徹底洗浄して使いまわしもありですが今回は新品に!
4輪ウマを噛まして安全作業です。
スタッフはKTCのOIL受け洗浄SETのトレイを愛用です!
ATFを入れてリバース、ニュートラル、ドライブを30秒ずつでATFを循環
2レンジやLレンジも30秒入れ
各ギアでアクセル入れてホーイルを回したりしながら10分ほどATFを循環させ
規定量の確認してから、ATFの温度が下がるまで待ちドレンからATFを再度抜きました。
3回ほど繰り返しATFがなるべく赤くなるまで繰り返しです。
OILパンを外さない場合ドレンからは1.5リットルほど抜けます。
圧送ではないので完全交換はできませんね。
なのである程度のATFの色になるまで繰り返すのが重要かと感じます。
今回は2.5リットルと1.5リットル3回で7リットルほどATFオイル消費です。
時間にして4時間ほどかかりました!
OILパンも外したので顔から腕までATFまみれでした 泣
お風呂入りたい!!
ウマをかけた状態で各ギアの動きを見てみましたが交換するたびにショックや異音は小さくなったので
効果があった整備になったと思います。
新車で調子よく乗りたいのでしたらATFは
20000Kmごと交換した方が良いと思います。
逆に長距離無交換の車両はAT機構の詰まりの原因になる恐れもありますのでリビルト交換も念頭に置いたうえで自己責任において交換です。
今回はうまくいきましたが、使用不能になるかもとは先にお話ししてあります。
それでもダメもとでとの事でしたので交換させていただきました。